[AIグループとは]オフィスでも使えるAI役割設計|ChatGPTやGemini、Claudeなどが会社のように働く時代

AIグループの概念イメージ|複数のAIが役割分担して会社のように働く構造 [ブログ一覧]研究メモ
ChatGPT・Gemini・Claudeなど複数のAIを役割ごとに配置する「AIグループ」という運用構造を解説。

本記事では、複数AIを役割ごとに配置する実運用構造「AIグループ」を解説します。

AIを仕事に使う人が増えるにつれて、AIの使い方にも変化が生まれています。

筆者自身も、実務の拠点を春に移転したことをきっかけに、地域の「よろず支援拠点」に相談する機会がありました。

よろず支援拠点とは、国の支援によって設置されている無料の経営相談窓口です。

そこで出たテーマの一つが
「ChatGPTでペルソナを作る」
というものでした。

このときから、筆者はAIを本格的に触り始めました。

最初の頃は

・ニュースや芸能などの雑談
・AIに質問する
・AIに文章を書かせる

といった、
一つのAIを使う方法
が中心でした。

複数AIを使うようになったきっかけ

しかし、移転直後の筆者にはホームページの修正など、多くの雑務の見直しが必要でした。

資料として人に見せる文章になると、

ノリの良い文章を作る ChatGPT
だけではなく、
外向きの文章を整えることが得意な Gemini

も勧められました。

こうしてAIの活用が進むと、

複数のAIを使い分ける
という使い方を学ぶようになりました。

とはいえ、日常的な作業の多くはChatGPTで十分に対応できました。

ChatGPTは、
ユーザーの意図や雰囲気に合わせる能力
が高いためです。

AIチームが生まれたきっかけ

そんな中、ニュースの考察をしているときにChatGPTから

「この話は論文にしましょう」

という提案がありました。

そこから

Gemini
Claude

といったAIを巻き込み、

AIチームで論文を書く
という流れが生まれました。

もちろん、これは筆者の実務とは全く関係ありません。

しかしこのとき、
AIの役割分担
が自然に生まれました。

例えば次のような構成です。

全体整理・文章生成 → ChatGPT
情報整理 → Gemini
論文構造や論理の確認 → Claude
最終判断 → 筆者

このような構造で、
AIがチームとして機能した
のです。

AIグループとは

AIグループとは、AIチームをチャット環境で実装した運用構造です。

ここでいうAIグループとは、これまでの記事で説明してきたAIチームの運用構造を実際のチャット環境で構成した状態を指します。

つまり

AIチーム(設計図)

AIグループ(実際に動いている配置)

という関係になります。

AIを単なるツールとして使うのではなく、重複しない明確な役割を持つ存在として配置することで、AIは他のAIともチームのように働き始めます。

さらに役割設計が進むと、AIはまるで会社のような構造を作ることも可能になります。


▶ AIチームの基本はこちら

☛[ツールからチームへ]

AI役割設計

その後、ChatGPTのプロジェクト機能を活用し、会計部門のプロジェクトを本格的に作ることにしました。

職人気質な小規模オーナーにありがちな問題として、日々の帳簿はあるものの、実際に必要な数字が整理されていないという状況があったためです。

これは筆者にとって初めてのAIチーム編成でもありました。

AIチャットのグループを作るうえで重要になるのがAI役割設計です。

AI役割設計とは、AIごとに

何を担当するのか
どの作業を行うのか

を決めることです。

AI役割設計の最低条件は以下の通りです。

・役割は重複させない
・1チャット1役割で構成する
・判断は人が行う

例えば次のような構成です。

経理知識AI → 会計知識の整理
表計算AI → Excelなどの作成
説明担当AI → やり取りの理由や背景の整理
部長AI → 全体の情報共有や方向整理
財務担当(Claude) → 監査役

このように役割を分けることで、AIチームとして設計することができます。

AI OS Lab.では、新しい試みだったため成功した部分と失敗した部分の両方がありました。

その中で、ChatGPTはExcelの解説はできても作成は苦手であることが分かり、最終的にはExcelを得意とするMicrosoftの作ったCopilotを導入することで、運用は落ち着きました。

このような役割設計が、後のAI運用の安定化につながると考えています。


▶ AI設計の考え方はこちら

☛[AIを「使う」から「設計する」へ]

AIオフィスという考え方

AIグループの役割設計が進むと、ChatGPTのプロジェクト機能を中心にオフィスのような構造を作ることも可能になります。

例えば現実の会社では

営業
事務
管理
相談役

といった部署があります。

AIグループでも同じように、AIごとに役割を分けることができます。

しかし、役割を分けただけではうまく機能しません。

そこには情報共有という問題があります。

すべての情報をすべての部署に送ればよいわけではありません。

しかし、必要な情報は適切な部署に伝えなければ、組織としての動きは成立しません。

役割ごとに情報の流れ(報連相)を設計した状態がAIオフィスです。

どの役割が、どの役割に、どの情報を渡すかまで決める必要があります。

この調整は、現時点では人が行うべき作業になります。

つまり、報連相(報告・連絡・相談)はAIグループにおいても重要なビジネスマナーになるのです。


▶ AIオーケストラの構造はこちら

☛[ChatGPTプロジェクトの使い方で広がるAIチーム]

報連相が苦手な方へ

AIグループを整理するには報連相の技術が必要ですが、苦手に感じる方も多いと思います。

そこで必要になるのが相談役AIの配置です。

相談役AIとは、特定AIの出力に対する整理・再解釈を担当する役割です。

例えば

ChatGPTの問題 → ChatGPTに相談する
Geminiの問題 → Geminiに相談する

というように、AIの特性に合わせて相談役を置くことが重要になります。

この役割は、出力の整理や認識のズレを補正するために使用されます。

また、神棚チャットと呼ばれるような重要なAIがあるプロジェクトでは、目的を理解しながら作業を続けてくれる可能性もあります。

ここでいう神棚チャットとは、参照専用で更新せず、基準として保存するチャットを指します。

AI運用設計という考え方

AIグループを運用していくと、一つの重要な考え方にたどり着きます。

それは

AIをどう使うか
ではなく
AIをどう設計するか

という問題です。

AIを単体のツールとして使う場合は

質問 → 回答

という関係になります。

しかしAIグループでは

役割設計
運用管理
チャット構造

といった設計が必要になります。

AI OS Lab.では、このような考え方をAI運用設計として整理しています。

日本語抜粋

AIグループとは、AIチームをチャット環境で実装した運用構造です。役割を重複させず、1チャット1役割で構成し、判断は人が担うことで、再現可能な協働が成立します。

English Abstract

This article introduces the concept of the “AI Group” — the practical implementation of an AI Team within an actual chat environment. While the AI Team is a conceptual framework, the AI Group refers to the operational structure in which multiple AI systems are assigned distinct, non-overlapping roles.

The author describes how this structure emerged organically: ChatGPT proposed turning a news discussion into an academic paper, leading to a natural role division among ChatGPT, Gemini, and Claude.

Drawing a parallel to office organization, AI OS Lab. developed the concept of the “AI Office” — a fully structured multi-AI environment modeled on organizational design principles, where information-sharing protocols (equivalent to Japanese business practice “Horenso”: report, contact, consult) become essential.

The article also introduces the “consultation AI” role and the “Kamidana Chat” concept as structural tools for stable AI Group operation.

This article was originally written in Japanese by the author. The English abstract was prepared with the assistance of AI translation tools.

📌 定義固定

■ AIチーム
AIごとの役割と順序を設計した概念構造

■ AIグループ
AIチームをチャット環境で実装した運用構造

■ AI役割設計
AIごとに担当領域と処理範囲を分離し、重複なく配置する設計

■ AIオフィス
AIグループにおいて情報伝達構造まで設計された運用状態

■ 相談役AI
特定AIの出力に対する整理・再解釈を担当する役割

■ 神棚チャット
役割を終えたチャットを参照専用で保存し、再利用の基準とするもの

📌 補足(構造整合)

・すべての用語は「役割」「構造」「状態」で区別されている
・文脈による意味変化は発生しない状態

AI OS Lab.の研究

AI OS Lab.では

AIチーム
AIプロセス
AIオーケストラ

といった概念を通して、AIと人の協働構造を研究しています。

AIは単なるツールではなく、人と協働する存在として発展していく可能性があります。

一言

AIを並べただけでは何も起きない。役割と流れを決めたとき、初めて“働き出す”。

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