AI OS Labでは、
AIと人の協働構造を観察・研究する中で、独自の用語や考え方が生まれています。
このページでは、ブログや研究記録で使用している主な用語をまとめています。
なお、本辞典は研究の進行に合わせて随時更新されます。
【あ】
AIオーケストラ
状況に応じてAIの役割が動的に再配置される協働構造。固定された役割ではなく、必要に応じて編成が変わる。
AIオフィス
AIグループにおいて、情報伝達構造まで設計された運用状態。報連相が機能している状態を指す。
AIグループ
AIチームをチャット環境で実装した運用構造。概念としてのAIチームを実際のチャットで動かしている状態。
AIチーム
AIごとの役割と順序を設計した概念構造。複数のAIに役割を与えて協働させる設計思想。
AI依存
AIの回答をそのまま受け入れ、人が判断を行わなくなる状態。AI相談との違いは、人が判断を放棄しているかどうかにある。
AI運用設計
AIをどう使うかではなく、どう設計するかという考え方。役割設計・運用管理・チャット構造を含む。
AI運用設計者
AIの協働構造を設計できる人。チャットを設計し、役割を決め、寿命を管理できる人材。
AI相談
思考整理のためにAIを使うこと。判断放棄であるAI依存とは異なる。
AI役割設計
AIごとに担当領域と処理範囲を分離し、重複なく配置する設計。
【か】
神棚チャット
役割を終えたチャットを参照専用で保存し、再利用の基準とするもの。
直接作業は行わないが、知識の蓄積・運用思想の傾向参照という意味で、AIグループの基盤的な存在になることがある。
「神棚」という言葉は、役割を終えたもので、意義のあるやり取りをしたチャットに敬意を持って残すという姿勢を表している。
共感バイアス
AIが共感的表現を優先することで、本質的な判断が後回しになる現象。人間にも同様の傾向がある。
協働ルール
人とAIが同じ方向で動くための役割分担の約束。
以下の4条件が核心となる。
- 確認を入れる
- 同じ順番で進める
- 判断は人が持つ
- 文脈を途切れさせない
コンテキスト
AIが応答を生成する際に参照する文脈の総体。
過去のやり取り、役割、ルール、目的などが含まれる。
AIは記憶を持つのではなく、コンテキストをもとに応答を生成している。
コンテキストが重くなるとチャットの成熟が起き、切れると引き継ぎが必要になり、混在すると精度が落ちる。
プロジェクト設計は、すべてコンテキストをどう扱うかという問いへの答えでもある。
【さ】
スレッド
一つのテーマや目的に沿って続いている会話の流れ。
掲示板やSNS、AIチャットなどで使用される一般的な用語であり、一連のやり取り全体を指す。
AIとの対話では、同じ話題が続いている会話のまとまりとして扱われることが多い。
相談役AI
特定AIの出力に対する整理・比較・再解釈を担当する役割。
判断するのではなく、判断材料を整理する存在。
善意のバグ
AIが忖度や配慮を優先することで、本来の役割からズレる現象。
悪意ではなく、良かれと思って起きることが特徴。
【た】
チャット
利用者とAIが実際にやり取りを行う対話空間。
AI OS Labでは、単なる会話画面ではなく、役割や目的を持って運用される単位として扱っている。
同じスレッド内でチャットが続く場合もあれば、役割変更やコンテキスト管理のために新しいチャットへ移行する場合もある。
チャットの卒業
チャットが役割を終える瞬間。
壊れたのではなく、役割が完了した自然な状態を指す。
チャットの成熟
チャットが寿命へ向かう過程で発生する状態。
応答が重くなる、文脈維持が難しくなるなどの特徴が見られる。
チャットボット
利用者との対話を目的として設計されたAIシステムの総称。
多くのサービスでは質問応答機能として利用されているが、AI OS Labでは単なるチャットボットとしてではなく、役割を持った協働相手として運用することを研究対象としている。
【な】
【は】
引き継ぎプロンプト
新しいチャットへ役割・思想・ルールを引き継ぐための文書。
AIの記憶がリセットされても協働を再開できるようにする設計。
プロジェクト
AI管理会社の設定によって考え方がちがうが、
AIを分けることではなく、同ジャンル担当のプロジェクトとしてグループ設計できる
ChatGPTのプロジェクト機能を活用した場合、チャットが違っても同じテーマの文脈が蓄積されることで、やり取りの共有はできないが、応答傾向の専門性が上がりやすくなる。しかし、プロジェクト外の情報は対象外となる。
プロトコル
AIと人が安定して協働するための手順や共通ルール。
本来は通信規約を意味する言葉だが、AI OS Labでは「同じ順番で確認し、同じ基準で判断するための運用手順」という意味で使用している。
協働ルールや引き継ぎプロンプトも広い意味ではプロトコルの一部と考えている。
プロンプト
AIへ指示や質問を伝えるための入力文。
一般的にはAIへの命令文として扱われることが多いが、AI OS Labでは単なる命令ではなく、役割・目的・判断基準を共有するためのコミュニケーション手段として捉えている。
報連相
報告・連絡・相談の略。
AIグループにおいても重要なビジネスマナーとして機能する。
【ま】
【や】
【ら】
鎖につながれたAI
自由度が極端に制限されたチャットボットの状態。
役割を持たず、機能だけが固定されている状態を指す。
【わ】
悪意のバグ
AI OS Labでは「善意のバグ」として整理している概念。
悪意ではなく、配慮や忖度から起きるズレが特徴である。